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東芝ダイナブックのCPU放熱が悪いせいか電源が突然切れてしまうとのことで、内部清掃を行わせて頂きました。

多治見市のお客様より「どうもCPUの放熱が悪いせいか、パソコンの電源が突然切れてしまう。」とのことで持ち込み修理依頼をいただきました。

 

パソコンは、Windows8を10にバージョンアップされたもの。購入して4年くらいでしょうか。。。Corei7の機種なので修理してまだまだ使いたいですね。依頼者もパソコンの知識をお持ちのようで、今回ご依頼の通り本体の内部清掃と、CPUグリスの再塗布を行わせて頂きました。

 

まずは分解。A4タイプのスタンダードなノートパソコンは作業がしやすくて助かります。裏蓋のビスを数カ所はずすことで基盤にアクセスできます。おっと、まず最初にバッテリーを取り外して、放電処理もしておいてくださいね。この機種では、光学ドライブも外さないと蓋があきません。

 

 

アレ?意外とキレイ。

 

ほこりまみれの状態を予想していたのですが、意外と綺麗でした。しかし奥の方に溜まってるのかも。。。ファン側から放熱ダクトに向かって風が出るようにエアダスターでホコリを吹き出します。

 

ファンの清掃はここまでにし、お次はCPUグリスの状態をチェック。ヒートシンクパイプにつながるプレートのビスを外して見てみると、だいぶ劣化しているかんじ。Corei7は特に熱を持ちやすいCPUですので致し方ないのだろうか。

 

毎度おなじみの無水エタノールとキムワイプの登場です。

これで古いグリスをふき取りますと、ピッカピカになります。無水エタノールは水分がないので電子機器に浸しても故障しません。キムワイプはこすっても丈夫ですし、ティッシュとは違い繊維くずが出なくて便利です。

 

 

こんな感じにぴっかぴか!

 

 

新しいグリスを再塗布します。なかなか交換することのないグリスなので、なるべく良質なものを使用しています。量は米粒よりもちょい小さ目。デスクトップやノート、cpuの種類などによっても調整します。要は多すぎず、少なすぎず。CPUとヒートシンクがしっかり接着するように。

 

 

はいっ。グリスを再塗布し元に戻します。

フタを締め直して、起動し約3時間様子をみます。せっかくなのでこの時にウィルススキャンなどしてCPUにも負担をかけて熱の様子をチェックしましたが、問題なく動作しました。突然のシャットダウンもなくなりましたので、とり急ぎこちらでご返却。様子をみていただくことになりました。

今回使用した道具類

内部清掃には、静電気対策をしっかり行いましょう。トラスコ社の静電気防止手袋は作業もし易くて便利。ドライバーも100均ではなくメーカー物がいいですよ。ネジをなめてしまったら悲惨です。無水エタノール、キムワイプは先に記載した通り。フタを外す際は内張りはがしを使うと傷つけることなく作業もはかどります。