土岐市のお客様よりデルの15.6型ノートパソコン Vostro2521の画面が見ずらい、長時間使っていると疲れるとのことで、標準仕様になるTN液晶パネルから、ラインナップにはないIPS液晶パネルへの取替作業のご依頼を頂きました。

基本的には、この Vostro2521に対応するIPS液晶パネルはなく、少々こじつけ的な部分もありますが、正常に映像は映っております。

まずは画面枠のフレームをはずしますが、画面付け根にある両サイトのロック部品を外します。画面下の左右にある銀色のカバーです。

次に、ピックを使って画面フレームを分離していきます。ゆっくりと行います。

フレームが外れました。（写真では銀色のカバーを外していません）

液晶パネルが留まっているビスを４つ外すとパネルだけが外せる状態になります。

液晶パネルと本体とはこのコネクターで接続されています。

既存のTN液晶パネルの型番は　B156XW04 V6でした。

この液晶パネルは汎用タイプの為、メーカー違いの機種などにも使用されています。また同じ型番であっても製造時期によって部品が違ったりすることもあるようです。

部品屋さんに無理を言って調べて頂き、海外より取り寄せていただきました。だいたい１週間ほどで入荷しました。

IPS液晶版のパネル型番は、LP156WHA(SLXA2)でした。

実際のフレームとネジ穴が合わさりませんが、寸法が同じ為取り付けは出来ました。

現地でこのように通電チェックも実施してくださっています。

お客様の都合もあり、今回は現地作業にてパネル交換を実施しました。作業時間は確認含めて約４０分ほど。

まずは既存の液晶パネルを外します。手順は同様です。

コネクターはシールで張り付けられています。このシールが劣化していることもありますので、再利用するにしても補強をしておくと間違いありません。

古いＴＮパネルを外して、IPSパネルと取り替えます。

コネクター部は特に慎重に取り外ししましょう。

取替したら、このようにアルミテープで補強しています。

保護フィルムを外す前に映像チェック。

寸法は同じものの、もともと推奨部品でない為、ビス穴は空いません。ちょうどよい場所を決めて両面テープで固定しています。

左右どちらか一点だけビス穴が合いますので、ここだけビス止めしています。両面テープとビス一点止めだけでも十分に固定されます。

パネル上部はビスで止める部分がありません。

フレームをしっかりと接合し、シルバーのカバー部品をセットしたら完了です。少し黄色い気がしますが、視野角もクッキリ感もIPSパネル特有の良さが出てますのでお客様にも喜ばれました。

SSD関連部品は使用していません。