ゲーミングパソコンの内部清掃
年に1度は行いたい、パソコンの内部清掃。
修理が中心の弊所ですが、こうしたご依頼も状況に応じて対応可能です。
機種:ドスパラ社製ゲーミングPC THIRDWAVE GALLERIA AXF
工期:1~2営業日
費用目安:2~4万円(税別)
- 本体内部清掃
- CPUグリス再塗布
- グラフィックボード分解清掃+GPUグリス再塗布
- マザーボードCMOS電池(CR2032)の交換
今回ご依頼いただいた機種はゲーミングパソコン。
筐体が大きくメンテナンス性はバツグンです。
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清掃前のビフォー
まずはビフォアー。
フロントの吸気側はご覧の通り、ホコリでびっしり!
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清掃後のアフター
そして、アフター。
まだまだフロントの吸気側のホコリを取り除いただけですが、ここからフロントカバーを外したり、内部の各ファンから、CPUグリスから、GPUのファンなどなど清掃、メンテナンスをすることが満載です。
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では、順を追って清掃の様子を掲載して参りましょう。
本体側面カバーを外しますと・・・もっと凄いホコリ状況でした。
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ファンというファンの周りにびっしりと埃が絡んでいますが、一番はCPUファンのホコリはびっしり!
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お客様に確認したところ、タバコを吸われる方とのことでホコリだけでなく、タバコのヤニで黄ばんでいたり、ホコリがねっとりと固着しているような感じもありました。
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電源ユニット周りもだいぶ埃が張り付いてました。
本来なら電源ユニット内も分解して清掃を行いたいですが、今回はユニット単位での清掃まで行っております。(電源ユニットのカバーを外して内部清掃も可能ですが別途追加費用が発生します)
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CPU+CPUファンのグリス再塗布
フック式のCPUファン+ヒートシンクのユニットを取り外すと、搭載されているCPU(AMD RYZEN7)のグリスはだいぶ乾燥してます。
これでは、CPUから発生した熱をヒートシンクに伝えて効率的にファンで放熱できません。
これまでの修理や清掃の経験を通して、Corei7やRyzen7などの高性能CPUは発熱が激しく、グリス自体の劣化が早い様に感じます。
このまま放置をして使用し続け、故障した実例もありました。
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同じくCPUの熱を伝えるヒートシンク側のグリスもカピカピに乾燥して劣化しています。
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っという訳で、この劣化したグリスを無水エタノールを染み込ませたキムワイプを用いて取り除き、新しくシリコングリスを塗っていきます。
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まずは、無水エタノールを染み込ませたキムワイプで古いグリスを拭き取ります。ヒートシンクのフィンで手を切らないよう静電気防止の手袋を装着するのをオススメします。
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ご覧の通り、古いグリスが拭き取れました。
ティッシュで拭き取るのでは強度がなく、こうした作業の為に開発されたキムワイプが便利ですよ。
スキマの古いグリスは、細く尖った綿棒を使うと良いでしょう。
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続いてCPU側も綺麗に拭き取ります。
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基盤に触れないよう注意しながら作業を行います。
冬季は空気が乾燥し、静電気が発生しやすくなりますので、静電気防止手袋を用いると安心です(作業着もフリースなどはよくありません)
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ご覧の通り、ピッカピカ!
CPUに記載されている文字さえもしっかりと読める状態になりました。
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ここで使用したアイテム
CPUファンを分解してホコリを取り除きます
古いグリスを取り除いたら、新しいグリスを塗って行くのですが、CPUファンとヒートシンク内のホコリが溜まっている為、分解をして各部を綺麗にしていきます。
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CPUと同じく、無水エタノールとキムワイプ、綿棒を使って汚れを落としますが、全体的なホコリの除去はエアダスターやブロア、掃除機、はたきなどを使っています。
こちらもご覧の通り、綺麗になりました。
さすがにファンやフィン1枚1枚を綺麗にするのは骨が折れますので、”正常動作に支障ない程度” が目安となります。
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ここでようやくCPUへ新しいグリスを塗って行きます。
使用しているグリスは、アイネックス社製のシルバーグリス。
熱伝導率の高い高性能グリスを毎回使用しています。
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最近グリスの塗り方を使い分けています。
①米粒大のグリスを塗る → ネジで固定するCPUファンの場合
②均等にグリスを塗る → フックや樹脂ピンで固定するCPUファンの場合
今回はフック式のCPUファンでしたので②の方法を用いて、グリスを均一に塗るようにしています。
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使用したアイテム
グラフィックボードも分解して清掃、メンテナンスします
基本清掃作業とは別途となりますが、グラフィックボードの分解清掃も機種や状況に応じて行っております。
特に高価なパーツでありながらも、ゲーミングPCでは故障しやすいパーツですので、清掃やメンテナンスを行って大切に使いたいですね。(処理も良くなると思います)
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GE FORCE RTXのファンにもホコリがびっしり。
カバーを外して分解し、清掃などを行って行きます。
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パーツの全体をしめるのがファンとヒートシンク。
そこにホコリや、たばこのヤニで汚れてしまっています。
CPU同様に綺麗にしながら、分解も行っていきます。
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CPU同様にグラフィックボードにも演算装置GPUが存在します。
ここもコアとヒートシンクの間にグリスが塗られていますので、古いグリスを取り除き、新しくグリスを塗布して行きます。
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こちらはねじで固定するタイプのファンでしたので、先で言う①の方法でグリスを塗布しています。
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作業が完了したら、ケーブルなどがファンに干渉しないように注意してカバーを元に戻します。
なお、こちらのグラフィックボードはご自身で後付けされたものとのこと。
確かにCPUがAMDで、GPUがエヌビディアだったのでおかしいなと思っていました。
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清掃後のアフター。
ファンもヒートシンクも綺麗になって、起動音も静かになりました。
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ちなみに、こちらが清掃前のビフォー。
かなりホコリが詰まっているのが明確でした。
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内部清掃、グリフ再塗布などのメンテナンスを行う事で、故障しにくくなるだけでなく、処理の効率アップや稼働音の静粛性も戻ります。
そして何よりも気持ちがいい!
パソコンの内部清掃でお困りの方がいらっしゃいましたら、一度ご相談ください。
LINEによる修理相談・修理受付も可能
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=589x10000:format=jpg/path/s7724daf2beb82516/image/i81f43952829da76f/version/1695627819/image.jpg)
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ノートパソコンの場合は、BOX Aで十分です。
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クロネコ宅急便パソコン宅急便について
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/services/pasotaku/
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宅配修理で、お送りいただくもの
お送りいただきたいものは以下3点。
- パソコン本体
- パスワードをメモした紙(設定されている場合)
- 電源アダプタ(ノートパソコンは必ず同梱する)
※マウスやキーボードは不要です。ほか起動に必要な特殊な部品があれば同梱いただきます。
※バッテリーが脱着可能なノートパソコンの場合、外した状態で同梱してください。(輸送中のトラブル回避のため、ご協力ください)